こんにちは。らむねです。
子どもの結婚調査を親が依頼する理由は、相手や相手家族に不安があるか、
子どもに結婚を止めさせるための材料が欲しいか、この２つが特に多い理由です。
結婚したいと相手を紹介されたときに「なにか怪しい」と感じたり、聞いたことに対する答えが曖昧だと、
家族は相手に対して不信感を覚えますが、
「恋は盲目」の状態になっている当人は相手の「怪しさ」には気が付きません。
今回は子どもの結婚相手に不安を持っている両親のお話です。

嘘が無ければOK!?　相手の悪い部分も全て受け入れて結婚すると決めたけど……

渡部理世さん（28歳）と彼氏・南部誠さん（34歳）は交際10か月。
2人は誠さんの働いている居酒屋で知り合い、交際後初めての理世さんの誕生日に誠さんからプロポーズを申し込みました。

誠さんは、大学卒業後は就職をせずにフリーターとしてバイトを転々としていました。
正社員として就職したこともありましたが、「給料が安い」「上司が尊敬できない」などの理由で
すぐに職場へ行かなくなり退職。
今まで携わった職種は数知れずありましたが、どれも長続きせず辞めてしまっていました。
たまにまとまったお金が入ってくると、後先を考えずに旅行や買い物で全て使い切ってしまう生活を送り、
どんなにお金がなくとも「飲みの場」には頻繁に顔を出し、
誠さんはいつしか、借金に追われる生活を送るようになっていました。
さらに誠さんは大の女性好き。貧乏ながらも彼女を切らしたことが無く、
その彼女に恰好をつけるため、更に借金を繰り返していました。

そして30歳を過ぎたころ、その借金の総額は300万円にもなっていました。
しかしそんな状況になっても相変わらず、バイトや「いい話」に乗っかる生活を繰り返していた誠さんは、
とうとう税金も払えないほど生活が厳しくなり、首が回らない状態に。
既に両親も他界し、頼る所の無い誠さんは自己破産をすることに決めたのでした。

誠さんは自己破産したことを周囲には隠して生活していました。
クレジットカードを作ったり、ローンを組むことはできませんでしたが、
それは誠さんが普段生活していく中では全く必要のないこと。
自己破産から1年間は「堅実に生活をする」と心に決めて頑張っていましたが、その決意も長くは続かず、
3年が過ぎたころには仕事を転々とするギリギリの生活に逆戻りしていました。
そしてそんなときに出会ったのが理世さんでした。

理世さんは、出会ったときから結婚願望があり、誠さんには「荷が重い」存在でした。
深入りする前に別れたいと誠さんは理世さんに「自己破産とそれに至るまで」の全てを話し、
カードも作れなければマンションを買うこともできないと打ち明けました。
しかし、理世さんは「それでもいい」と言い
「私がずっと正社員で働いていれば問題ないでしょう」と言ってくれたのです。

そして2人は結婚を前提に交際を開始。
お金にだらしがない彼は、これから気持ちを改めて結婚までたどり着くことができる？

(2019.03.22)